塩谷郡市医師会史紹介記事

本日(2004年2月6日)下野新聞に塩谷郡市医師会史が完成したことの記事が掲載されました。

医師会史は、各新聞社に配布したようですが、下野新聞だけが記事にいたしました。
<ありふれた記録・資料集にとどめず、多彩なコラムや医院のホームページも紹介するなどユニークな医師会史に仕上げている>
と、とても好意的に紹介されています。
郡市会員としては、たいへん感謝いたしております。

さて、マスコミウオッチとしましても、このことを取り上げざるを得ません。
と、いいますのは、この「塩谷郡市医師会史」には甘い部分もありますが、つかむと痛い針がイガグリのようにあるのです。
本を読まずに、この記事だけ読まれた方へ、記事に対する補足をしたいと思います。
そうです、記事には針が抜けているからです。
(たぶん、記者が医師会史編纂委員の立場を配慮されたためかと思います。)
では、針の部分を少し補足いたします。

まず、厚労省(旧厚生省)に対する針です。
「武見会長誕生と暁の団交」に当時の厚生官僚の無能ぶりが描かれています。
「厚生省の屈辱」は、『暁の団交』がずっと尾をひいて、誤解による医師会の悪評までも知らん顔をするようになったことを指摘しています。
「国民皆保険は誰が推進したのか」では、マスコミ報道と世論が推進したことと、厚生省が積極的でなかったことが書かれています。

健保連に対する針は多すぎるかもしれません。
「健保連は何をしてきたのか」で当マスコミウオッチでもたびたび指摘していることを書いています。
健保連は自分の組合員の健康を守ろうとはしていないのです。
これは、
http://www.jmcnet.co.jp/igak2003/igaku3.html
でも明らかなように、健保連は「混合診療は基本的に反対ではない」という立場です。

政治家への針や、マスコミへの針もあります。

ところで、本を読まれた方は医師会への針も潜んでいることにむろんお気づきになられましたよね。

「乱診乱療という言葉」「医師優遇税制の罪」

とりあえず、当医師会の記事が新聞に掲載されたことに対する感謝と感想です。
    (薮野)