平成20年11月1日(土)矢板市文化会館大ホールにおいて「地域医療の再生に向けて」と題したシンポジウムが開かれました。基調講演は城西大学経営学部の伊関友伸先生です。夕張市民病院のアドバイザーとして再建に参画した経験から、リーダーシップのある院長と経営の専門家が集まることで医師も含めスタッフが充実していくことなど、実例を示しクイズなども交えてわかりやすく講演されました。
土曜の午後、貴重なお時間を割いて多数の住民の皆様に足を運んでいただきありがとうございました。残念ながら塩谷地区の地域医療は崩壊しつつあります。しかし塩谷総合病院がなくなる事態はなんとしても避けなければなりません。すべての人々が知恵をしぼり、お互いの立場を越えて話し合うことが必要です。塩谷総合病院を公的な医療機関として存続させ、地域医療の再生に向けて動き出さなければならないと感じております。
■各パネリストの講演内容は次の通りです。
- 地域医療の現状(塩谷郡市医師会 阿久津副会長)
この地区は医師不足の影響を受け医療が崩壊しつつある、特に救急医療体制は非常に厳しい状況にある。
- 自治体病院の現状(那須南病院 関口院長)
那須南病院の設立の歴史と理念、医師不足から現場の負担は限界にあり、経営も年々厳しくなっている。
- 地域医療再生への処方箋(城西大学経営学部 伊関先生)
地方の自治体病院から医師が立ち去り地域医療が崩壊する。住民、行政、医師それぞれがその垣根を越えて話し合うこと、再生への処方箋は、住民当事者意識を持つことである。
- 三次救急病院の立場から(済生会宇都宮病院 中澤院長)
今後も医療費抑制政策は続き住民に不利益をもたらす、医療は利益を上げるサービス産業ではない。危機の本質を見極め、新しい方向を模索する必要がある。
- 地域医療計画の展望(栃木県保健福祉部 荒川部長)
県は第5次医療計画で4疾患、5事業について医療連携体制の構築に取り組むことをあげた。行政から塩谷地区の現状を報告し目指すべき方向性を示した。
- 地区医師会の役割(塩谷郡市医師会 尾形会長)
塩谷郡市医師会の取り組みと塩谷病院の動向について報告し、地域医療再生に向け、病院の存続を前提として医療連携の推進、かかりつけ医機能の充実、栃木県としての医師派遣システム構築を提案した。
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