塩谷郡市医師会が「推進委」
「病院、診療所の連携探る」 3年かけて役割見直し
【矢板】塩谷郡市医師会(尾形直三郎会長)は、県の委託を受けて医療機関の役割分担をどう進めるかを研究する「医療機能分化推進委員会」を設置した。各地域の中心となる大病院と、地域に密着した診療所(かかりつけ医)が、患者紹介などで連携できる仕組みを三ヵ年計画で調査する。来年度は矢板市の塩谷総合病院と氏家町の黒須病院に「病診連携室」を設置し、各診寮所が紹介患者のデータをインターネットで送れるシステムも始める方針だ。
医師会が提言しているのは、地域住民が気軽に相談できる「かかりつけ医」など一次医療機関と、専門的な手術や検査が可能な大病院など二次または三次医療機関との「病診連携」。
現状では連携が進んでいるとはいえず、塩谷郡に二つある二次医療機関の患者中、郡内五十四の一次医療機関が紹介した人の割合は14〜23%程度だった。また風邪など軽い病気でも大病院で診察する人が多く「かかりつけ医」自体が機能していない実情が指摘されていた。
県は本年度の地域医療連携事業の一環として、塩谷郡市をモデル事業地域に指定。一市四町(矢板市、高根沢町、氏家町、喜連川町、塩谷町)の病院と郡内二次医療機関の代表でつくる委員会が三ヵ年で各種事業に当たることとなった。
本年度は、実際に住民がどう病院を選ぶか、病院にどんな印象があるかなどを調査するアンケートを計画。無作為抽出で三千人を選び、本格的な調査を実施する予定だ。
また来年度は、二次医療機関に設置した「病診連携室」のデータ管理パソコンに、各診療所が紹介患者のデータを送れるシステムを開姶。データの共有で検査の重複を減らすなど連携を強化、さらに最終年度では広く医療体制の存り方をまとめたいとしている。
尾形会長は「テーマは『顔の見える医療』をどうつくるか。最初の段階として、郡内で各診療所から二次医療機関に紹介する患者の比率が、全体の三割以上になるようにしたい」と話している。
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