地域医療シンポ「大切な生命を救うために−救急医療の現状を考える−」開催される
■日時:平成19年11月17日17時―19時
■会場:矢板市文化会館小ホール

 塩谷郡市医師会主催の地域医療シンポジウム「大切な生命を救うために−救急医療の現状を考える−」がさる11月17日(土)午後5時から矢板市文化会館小ホールで開催されました。当日は小ホールがほぼ満席となる約300人の一般市民の方々が参加しました。
 シンポジウム開会前には、塩谷広域行政消防本部による救急蘇生のデモが行われました。
 尾形直三郎塩谷郡市医師会長が開会を告げ、遠藤忠矢板市長から来賓のご挨拶をいただいた後、パネルディスカッションが行われました。
 パネリストは5人で、まず、塩谷郡市医師会理事の阿久津博美先生が、塩谷地区の休日医療体制(当番医)と利用状況の報告、昨年より始めた休日夜間小児救急について報告しました。続いて塩谷総合病院外科部長の一瀬雅典先生が中核病院である塩谷総合病院がここ数年外科系と小児科の勤務医の減少により救急受け入れが半減している状況を報告し、今後電話相談などを新設するなど現状で出来る工夫について提案しました。さらに、塩谷広域行政組合矢板消防署救急隊の吉成政洋氏が、救急出動件数が増加している現状と管内で救急患者の受け入れが困難になったため、管外の医療機関への搬送が増加し1回当たりの出動時間が延びていることや安易に救急車を呼ぶ例が増えていることなどを報告しました。
 一般市民からは矢板市の三好良重氏とさくら市の加藤朋子さんがそれぞれの体験や救急医療に望むことなどを発表しました。
 会場からも黒須病院の手塚幹雄副院長や大田原赤十字病院の水沼仁孝先生からそれぞれの病院の現状について発言があり、塩谷地区の救急医療について踏み込んだディスカッションが行われ、予定の2時間が短く感じられました。
 会場で配布したアンケートでは、多くの市民の方が救急医療の現状に理解を示してくれ、今後同様なシンポジウムに参加したいという回答が多く寄せられました。
 今回のシンポジウムは塩谷郡市医師会初めての試みであり、本県の他の医師会では行われていません。テーマも公開講座のように実際に役立つ医療情報を伝えるのと異なり難い内容のものでした。しかし、多くの市民の方が熱心なディスカッションを通して塩谷地区の救急医療について医療関係者とともに考える機会を作ることが出来ました。そういう意味では大変有意義な試みだったといえます。

                     (報告者:岡 一雄)