第6号 平成11(1999)年4月12日発行


平成11年度に向けて 塩谷郡市医師会長 黒須節三
 本年3月31日の第52回塩谷郡市医師会総会に於いて10年度決算、11年度予算について御承認を頂きありがとうございました。
 10年度を振り返り11年度に向けての構想を述べさせていただきます。塩谷郡市医師会だよりが発刊され会員の皆様に御報告が出来るようになりました。今後先生方の声もお聞かせください。11月には塩谷郡市医師会主催で、日本社会事業大学学長、京極高宣先生をお招きして500人の一般聴衆と共に300回記念講演が開催出来ましたこと、また檜山猛郎先生に編集長になって頂き塩谷郡市医学講座300回記念誌が発刊されたこと、会員の皆様に厚く御礼申し上げます。
 本年度は斉藤和夫先生に中心になって頂き2年度にわたる事業として塩谷郡市医師会史が発行される事になりました。楽しみにしています。介護保険が施行されるにあたって、かかりつけ医意見書、審査会、行政との連携等々医師会としての意志統一をはからなければなりません。
 ホームページ開設も予定されています。これからの医師会の在り方の一つとして勉強させていただきます。会員の皆様の御健勝をお祈りします。(平成11年4月8日記)
塩谷郡市医師会第52回定期総会開催 氏家町保健センターにて
 平成11年3月31日(水)、33名の出席者と45名の委任状提出者により総会が成立し(会員総数102名)、午後6時30分から10時過ぎまで、熱心な議論が交わされました。
 まず、黒須会長が、医療保険制度を守ることの大切さと、介護保険とのすみわけのお話があり、その後、小島議長のもと、桜岡事務長から会務報告、議事が進行されました。
 議事に先立ち故高瀬一先生に黙祷を捧げ、ありし日の先生のお姿を思い描いたところで、平成10年度の収支決算が大野会計担当理事から説明され、西川監査役から適正である旨報告があり、収支決算書は了承されました。
 ついで平成11年度の予算書も了承され、財産の売却並びに取得の承認を求める件(現在の車両をオートマチックに買い換える)、補正予算を理事会で決定できることも承認されました。
 また塩谷郡市医師会史の編纂の内容について、斉藤編纂委員長から説明があり、議論百出しましたが、全会員の協力のもと予定通り作成することに決定されました。(詳細は別掲)
 塩谷郡市医師会ホームページ作成についても、尾形新一郎理事から説明がありました。5月を目標に作成中です。(詳細は別掲)
 定期総会の終了後、塩谷郡市医師会火災互助会第38回定時総会が開催され、平成10年度貸借対照表、損益計算書が報告され、中川監査役から適正である旨の報告があり、了承されました。火災互助会は金利の低下により運営が厳しくなったため、また火災保険の発達など周囲の事情も変化したため、互助会を解散することになりました。今年度は会費の徴収はせず、会計士の意見も聞き、公平に分配して解散することになります。
 午後10時過ぎにすべての議事が終了し、ビール、生酒、ウーロン茶などで、檜山先生の音頭で乾杯し、すしやおつまみで空腹を癒しました。なにしろ、飲まず食わずでの議論でしたから、しばらくは無言で魚類と炭水化物を摂取する会員が多かったのですが、そのうちに話に花が咲き、パソコンの話題があちこちで飛び交い、医師会もずいぶん変化したものだと感じました。なにしろ檜山先生も「インターネットをしようかなと考えてる」のだそうです。(編集部)
第1回塩谷郡市医師会介護保険対策懇談会の報告 尾形クリニック(矢板市) 尾形直三郎
平成11年3月25日午後7時〜
於:郡市医師会事務所
出席者:黒須会長、松村(誠)、橋本、小林(正樹)、安達、岡、尾形(新)、尾形(直)
協議事項
 1)各医師団の現状報告
 2)郡市医師会の今後の取り組みについて
 平成12年4月の介護保険の実施に向け、郡市医師会が同取り組んでいくべきかという観点から、この会を開いた。
各医師団から1〜2名の代表を送っていただいた。
 1)の現状報告では、まだ、各医師団とも具体的な動きを始めたところはなかった。
 2)については、
 @原則として、今後は介護保険にかかわる問題点を抽出し、郡市医師会で対応すべきところと、各医師団で対応すべきところを整理し、それぞれの対策を考えよう。
 A郡市医師会独自の『かかりつけ医』の定義(基準)を作ろう。
 Bこれについては、宿題として各医師団に持ち帰った。各医師団の考え方を『たたき台』として、今後協議する。
 Cかかりつけ医の意見書の書き方、介護認定審査会への対応、報酬の件等については、おいおい協議する。
 以上ですが、5月中旬に第2回懇談会を予定しております。ついては、『かかりつけ医』についてのご意見がございましたら、各医師団担当までFAX等でお知らせ下さい。
喜連川町医師団の介護保険の取り組み 小林医院(喜連川町) 小林正樹
役場との協議(第1回)
平成11年3月30日午後6時30分〜9時30分
於:喜連川町役場会議室
出席者:町長、健康福祉課長、介護保険担当者2名
    喜連川町医師団4名
1.決定事項
 1)介護認定審査会について
  a.医師団4名全員審査委員となる。
  b.各審査委員の負担軽減をはかることを目的に2つの合議体(審査会)を編成する。
  c.審査委員は1チーム6名とし、医師を2名づつ配し、審査会には交互に出席する。
 2)かかりつけ医の意見書について
  a.申請者の指名(希望)
   →指名がない場合は輪番制とする。
2.医師団の要望事項
 1)介護認定審査会について
  a.特定の利害関係のある人は審査委員を除外する。
  b.医師の出席なしに審査会の決定はできない。
  c.委員長は医師とする。
  d.審査委員報酬は審査委員一律としない。
  e.医師の報酬は予防接種代と同程度の金額(ポリオ・日本脳炎1回につき手取り26,970円)を要求したい。
 2)かかりつけ医の意見書
  a.意見書料は身体障害者診断書料10,000円と同程度の金額を要求したい。
 3)その他
  a.医師団、調査員の研修は是非とも必要
   ・研修会に必要な費用(講師料、弁当代)を出してもらいたい。
   ・合同の勉強会を開催する。
塩谷郡市医師会史編纂について 編纂委員会
 詳細は総会の時に配布した「塩谷郡市医師会史編纂について」に記されているとおりです。まとめますと
1)明治維新前、敗戦まで、現代までに分けてそれぞれの市町の医師団が本年6月末までに資料を集めます。
2)現代史として、各医療機関の現代の履歴(会員の氏名・生年月日・出身校または医局など)とその略歴を600字以内で載せます。原稿は後ほど正式に依頼。
3)列伝(伝記・エピソードなど)を載せます。これは物故された方のなかなかユニークなエピソードなどを広く募集します。この用紙も後ほどお送りしますのでよろしくお願いします。6月末までにお願いします。
 例を挙げれば、ユニークな趣味を持っていた医師、とても恐ろしい医師、偉大な業績をあげた医師、豪傑反骨の人、実名はあげられないエピソードの持ち主などなど。
 この医師会史は会員全員の協力で作るものですのでよろしくお願いいたします。
塩谷郡市医師会ホームページ開設について 尾形医院(塩谷町) 尾形新一郎
 栃医発第913号(3月26日)で栃木県医師会長名で各郡市・大学医師会長宛に以下の連絡がありました。一部抜粋掲載いたします。
−栃木県医師会会員情報システムについて−
(略) 平成11年1月から本会のホームページを開設いたしましたが、ホームページサーバを本会内に構築いたしましたので、ホームページを開設並びに予定している郡市・大学医師会で本会のサーバを利用されたい方は、サーバ費用は無料でHTML・SSI・FTP・認証ディレクトリー並びに容量100MB(CGI部含む)を平成11年5月1日から希望される郡市・大学医師会に提供いたしますので詳細は教育・福祉課(田村課長)までお問い合わせ下さい。(略)
 塩谷町医師団では来るべき介護保険に向け要介護者の情報の一元化を目指し、今年2月に仮のホームページを立ち上げましたが、このページを基に郡市医師会のページを制作し、県医師会のサーバーに設置するという方向で先の理事会に於きまして提案し、承認をいただきましたので5月の開設を目標に準備に入っているところです。そこで各医師団より1〜2名の委員を出していただき、(仮称)広報委員会・インターネット部会なる準備会を発足したいと考えておりますので、各医師団での対応をよろしくお願いいたします。ページの構成につきましては、この部会で検討を重ね会員の皆様はもとより地域住民の方にも適切な情報が提供できるようなインタラクティブなページを目指したいと思いますので、ご協力の程宜しくお願いいたします。